サルについて
サル(猿)とは、通俗的な意味ではサル目(霊長目)のうち、ヒト(古人類を含む)を除いたものの総称である。
日本で単にサルという場合は、日本固有種のニホンザルを指す場合が多い。
ニホンザル(以下、サル)はサル目オナガザル科に属し、本州、四国、九州、金華山島、淡路島、小豆島および屋久島などに分布する日本固有種です。分布の北限は青森県下北半島、南限は屋久島で、ヒトを除く現生のサル(霊長)目の中で、最も北にまで分布しています。
オスの方が大きく、頭胴長53~60 cm、体重10~18 kgで、メスでは頭胴長47~55 cm、体重8~16kgです。
ペットとして飼育されることもあるが、たいていの場合、大人になると気が荒くなり、一般的には飼育が困難です。しかも、知能が高いため、いたずらが巧妙を極め、逃げ出すこと、室内を破壊することが多いといいます。
しかし、サルをペットとする歴史その物は古く、古代中国ではテナガザルを飼うのは王侯の楽しみであったといいます。
昼間に活動し、雑食性で、果実、種子、葉、樹皮のほか、昆虫、サワガニ等の小動物も採食します。
交尾期は秋から冬、出産は通常、隔年で、1回に1頭の子供を産みます。
ほとんどの農作物が採食の対象となるほか、食い荒らしで散乱させることが多く、1980年代以降は被害は増加の傾向にあります。
農作物に依存する群れでは、点在する農地を巡るために数十k㎡に及ぶ遊動域を持ち、広範囲に被害をもたらすこともあります。